京都府久御山町前川堤の桜並木。

今年の写真ではありません。

庭志から庭師へ
毎年、町をあげての桜まつりも催されています。
ようやく梅が咲き始めたばっかりだというのに、桜とはちょっと気が早いのですが。。。

このほど、この前川堤の護岸改修工事の関係で、工事に支障となる枝の枝おろしと、約40本の伐採作業を行いました。

また伐採です。

ブログでも報告しましたが、少し前に宇治川の護岸工事で大きな榎を1本伐採しました。

今回は桜です。
しかも伐採するのは約40本。

なんとも心苦しいことではありますが、工事を発注したお役人の方々も苦渋の選択だったのでしょう。

1月26日付けの京都新聞にも掲載されました。
庭志から庭師へ
桜を切るとなると、新聞に掲載されるほど、日本人は桜には関心が高いんです。
地元の方々なんて、もっと過敏ですから、現場はピリピリと緊張感が漂っていました。
かく言う私も、この話を聞いたときの第1声は「なぜ伐るの?」でしたから。

商売なのに。。。
なぜか、『桜』と聞くと違う感情が入ってしまいます。

枝おろし作業も含めて、工事期間は2か月ほど。
この枝おろし作業は、樹木医の指導を仰ぎながらの作業となります。
桜は切り口から腐りが入りやすいので、慎重に切断位置を見極めながらの作業となるからです。
庭志から庭師へ
高所作業車を使っての枝おろし作業。

鋼矢板を打ち込む際に支障となる枝を切りました。

川にかかる枝をほぼ全て落としてしまったので、橋から見ると寂しくなってしまいました。
庭志から庭師へ

また元気な枝を伸ばして、見事に咲き誇ってくれるのを願ってやみません。

で、『桜』繋がりで続いて隣町の井出町、玉川堤の桜の剪定工事もさせていただきました。
ここも花の時期になると、桜まつりで賑わいます。

庭志から庭師へ
井出町 玉川堤 例年の賑わい

こちらの方は剪定です。

剪定といっても、整姿するわけではありません。
お花見シーズンに先立って、枯れ枝や、幹吹き、ひこばえなどを取り除く作業です。

これも京都新聞に掲載されました。
庭志から庭師へ
この作業も、樹木医の指導を仰ぎながらの作業でした。

樹木医という名称を聞きなれない方もいらっしゃるでしょう。
その名の通り、樹木のお医者さんなんですが、国家資格ではありません。
民間団体が認定する資格制度です。

主に全国の名木・老木と言われるような貴重な樹木を治療・保護する活動を行っておられます。

樹木医という資格は、まだまだ一般的には認知度が低いかも知れませんが、一流の庭師を目指す私にとっては、避けては通れない道だと思っています。
今はまだ、目の前の仕事のために費やす時間があまりにも多く、勉強出来ていない状況ですが、2年後か3年後にはチャレンジしてみたいと考えています。

もし・・・。

もしですよ。

もし、受かったりしちゃったら。。。

高卒の私がお医者さん。
Dr.松原。

ムフ。なかなかいいですやん。

おっと。話がそれました。

ところで、現在松原造園は職人が7人いるのですが、今回両方ともの紙面を飾ったのは同一人物なんです。
それがこの男。
庭志から庭師へ
金山智康27歳。 ・・・28歳かな。

去年の11月に結婚したばかりの新婚さん。
小柄で華奢な体つきではありますが、何事にも寡黙に取り組む姿勢が好感を持てます。

ちなみに、私がマンガで描くと

庭志から庭師へ
こうなります。

さあ、年度末は忙しくなりそうです。
この忙しさを乗り切れば、春です。

春は少し、遊んでやろうか。なんて考えてます。