ゲストハウスの坪庭をつくらせていただきました。

このゲストハウスはJR東福寺駅と稲荷駅のちょうど間くらいの位置で、伏見街道をちょっとだけ東に入ったところなんですが、この辺りもなかなかの古い街並みでして、軽自動車も入っていけないような、狭く入り組んだ路地を通って行かなければなりません。当然、石材等の運搬は機械を使うことができず、エッホエッホと原始時代よろしく己の腕力だけが頼りの人力作業となります。

流石に一人では太刀打ちできませんので、相方を一人連れて行きます。低身長で非力な私は、相方に180cm 90kgの我が社で一番の大男を選びました。おかげで腕より口を使っている時間の方が多かったと思います。

 

 

大きい庭石は入れられなかったんですけども、なんとか石組のバランスで連続性と広がりを見せるように組み、織部灯籠は標準より5cm低く据えることによって、小粒さを感じさせないようにしました。

おあつらえ向きのもみじが入れられたので、なんとか満足いく仕上がりになりました。