オーストラリア。続いていきましょう。

突然ですが、オーストラリアは7つの州に分かれています。

大陸では一番右下に当たる部分がビクトリア州です。

このビクトリア州で、遂に念願のトラウトに出会いました。

今まで、道すがら渓流に出会っては竿を出して探っていたんですがトラウトの気配ゼロ。
バスやパーチ(バスみたいなモン)は釣れるんですけどね。

やっとトラウト天国に辿り着きました。トラウトは南に居たんですね。

このときのために日本からテンカラ竿を持ってきたんです。

 

 

 

そんなことで、ビクトリア州で釣り三昧です。

庭志から庭師へ-aus34

毛バリを流すと、出るわ出るわ。

ブラウントラウトにレインボートラウト。こりゃたまるか♪

庭志から庭師へ-aus35

そんな釣りを満喫していたときでした。彼と出逢ったのは。

 

 

ある日の晩、道路わきの街灯の下、頃合いの芝地があったので、ケンタッキーを広げて二人で宴会をしてたんです。

そしたら、猛スピードで走ってくる車が目の前で急ブレーキ。
勢いよく降りてきたのは、オージー(オーストラリア人のこと)の若者5人組。

おい!! お前ら!! 何してんねん!!などと叫びながら近づいてきます。(もちろん英語で、翻訳は僕の想像)

どうやら、彼らは酔っているようで、それ以外は何を言っているのか解りません。(酔ってなくても英語は解らないんですが)

そして、彼らの持っていた酒を飲めと言うので呑んでやりました。
くそマズかったです。

一通りハシャいだ後、彼らは車に乗れと言います。

戸惑う我々を半ば無理やりに車に詰め込み、猛スピードで走りだします。

どこに行くのか尋ねても、半笑いの彼らが何を言ってるのか解りません。
すると、車はどんどん山道に入っていきます。

 

 

もしかして、コイツら悪い奴らか?

こっちは小汚い貧乏な男2人ですから、何されることもないはずです。

でも、さすがにちょっと不安になってきます。

30分程走ったところで車は止まり、我々に「降りろ」と促します。

車を降りるとそこには。

メルボルンを見渡す夜景が広がってるじゃありませんか!!

彼らはこの夜景を見せるためにわざわざ連れてきてくれたんです。

そうです。彼らは夜景好きのお節介なニイちゃん達だったんです。

 

その後、どこかの駐車場に連れて行かれました。
そこには、さらに仲間が5人ほどいて、お祭り騒ぎのてんやわんやです。

一通りイジられたあと、今度は一人のオージーがまた「車に乗れ!」と言います。

今度は私、助手席です。

次はどこに連れてかれるのかな などと考えていると、
「ヘイ!!シートベルト!!」と怒られてしまいました。

交通ルールを守る立派な青年じゃありませんか!!

シートベルトをしっかり締めて、向かった先は一軒家。
彼の友達の家のようです。

しかし、そこには親御さんの姿はなく、ここでも若者5人程がたむろしていました。

黄色人種は珍しいのでしょうか。彼らはハシャぎまくります。
関係ない我々が近所の目を気にしてしまいます。

でも、この家は禁煙です。

みんな、煙草はきちんと外に行って吸います。

分煙家の素晴らしい若者たちじゃありませんか!!

ここでも一通りイジられた後、我々はリビングに促され、そこでジャッキー・チェーンの映画を流してくれました。
東洋人つながりだからでしょうか。優しい若者たちです。

でも、ジャッキーは英語で喋っているので全く面白くありません。

 

その辺ぐらいまでなんですよね。記憶があるのは。

そのあと、呑みすぎたのか、全く覚えてません。

朝、気付くと自分たちの車で寝てました。

車の窓をコンコンと叩く者がいます。

見ると、昨日のオージーじゃありませんか。

見るからに二日酔いの顔をして、なんと我々に朝ごはんを招待してくれました。

なんて、いい奴なんだ!!

そのオージーがコチラ。

庭志から庭師へ-aus36

左がその若者、ジャーキーです。年下です。

右はジャーキーパパです。

ジャーキーを紹介しようとしたら、長話になってしまいました。

最終回って書いたのに、タスマニアが書ききれないっ!!

次回、間違いなく最終回です。