2022年3月頃の仕事です。

 

残雪残る初春の福井県小浜市。

曹洞宗長英寺さまにて、黒松の植え付けと蘭渓灯籠の据付。

 

 

 

今回、仕事をさせて頂く長英寺のお庭は、山の斜面を利用してつくられた庭園で、先代の住職が地元の庭師とともにつくったと教えて頂きました。

これでもかと贅沢な使い方をされて組まれたパノラマの石組。庭石はこの山から産出された堆積岩です。

山からの水を引き込むための水路も設けてあり、石組の脇をせせらぎ、段々に組まれた滝組を伝い、瓢箪型の池に流れ込むつくりとなっています。

循環するための揚水ポンプも備えられていましたので、先代住職の本気度が伝わってきました。

 

 

 

 

 

そんな庭ですので、大きな機械を入れることが出来ません。

園内にコンパネを敷き、通路をつくり、コロを使って人力で少しずつ庭の奥に進めます。

(コロとは丸太杭を90㎝くらいに切ったもので、それを複数車輪代わりに使って荷物を動かす)

そして、3本の丸太で組んだ三又を使って松を吊り上げ、池を越します。

 

 

 

 

本堂からのお庭の眺めは、ちょうどこの池が庭の中心となって見えます。

松と滝組と池。背景に力強い山の樹々たちと広大な石組。

 

 

佳きお庭です。