東京、高円寺。

って言われても、てんでピンときません。一体どんな街なんでしょうか。

こんにちは。京都の田舎モン、松原です。

実は従兄弟の『たっちゃん』がアメリカンアンティークを扱うお店をやってるんです。

そのお店があるのが、東京の高円寺。

従兄弟といっても、歳は私の一つ下と、歳が近いだけに、幼少時代は兄弟同然のように育ってきました。

今でも、年に2~3度は会うんです。

その度に、私が「で、最近(仕事は)どうよ?」なんて訊くと、
「ま。ぼちぼちやな」とベタベタの関西弁で答えてくれた『たっちゃん』。

東京で。

しかもアメリカンアンティークなんていう、お洒落な店を構えてて、その関西弁で大丈夫なのかなと、心配しておったのですが。

ホームページを覗いてみると。。。

庭志から庭師へ

なんのなんの。そんな私の心配をよそに、充実した品揃えの、かっちょいいお店じゃありませんか。

店の名前はKeyth(キース)。

店内には所狭しとアメリカ生まれの雑貨たちが陳列されています。

面白そう。

なかなかの掘り出し物が見つかりそうな雰囲気です。

さっと目を通しただけで店を出るなんてのは勿体ないですね。

アメリカンアンティークなんて全くのド素人の私ですが、思わず『行ってみたい!!』と思いました。

しかし、なんせ京都から東京です。

コンビニに行くようなノリでは行けません。

で、冒頭のように漠然と東京、高円寺の事を想像していたトコロです。

しかも、このお店。

ホームページやブログのどこを探しても、肝心の店構えの写真が1枚もないんです。

僅かに店内全体の写真が1枚。

それと、商品の写真のみ。。。

こりゃあ、ひょっとすると知る人ぞ知る、マニア向けの『レア商品』ばかりを扱う『隠れ家』的な店なんじゃないでしょうか。

ひょっとするとね。

で、ココだけの話。

HPから画像を拝借して、たっちゃんには内緒で、店内の商品を少し紹介しちゃいます。

庭志から庭師へ
1960~70年代の”USMC(米海軍海兵隊)”のウォールプラークなんですって。

ウォールプラーク?

私には何なのか判りませんが、レアっぽいですよね。

こんなのも。

庭志から庭師へ
1940~50年代の”オーバーンラバー社”トラクターTOYですって。

おぉ。なんかソレっぽい。アメリカンぽい。

トイストーリーに出てきたような。出てきてないような。

庭志から庭師へ
これはアンティーク”トロージャン”社の家庭用スケールですって。

『詳しい年代は分かりかねますが、パテントナンバー等から推測するに1910~20年代あたりのものになると思います』だそうです。

確かにこれは、相当古そうですね。レアです。

もうちょっとだけ紹介しますね。

庭志から庭師へ
1950年代のケンモア社エレクトリックファン(扇風機)です。

これもなかなかのフォルムじゃないですか。

カラーも落ち着いた色で、しっくりきます。

気に入ったので、思わず来年の夏に向けて買おうかなと思ったのですが、『ディスプレイ用として』とありますので、店舗向けですね。

ま、コンセントの差し込みも合わないでしょうしね。

そして、こんなモノも。

庭志から庭師へ
ビンテージのブラス(真鍮)製 ”ネコ&ネズミ”オブジェのペアセット。

これもいいでしょ~。猫の伸び加減が。

トレーナーやTシャツなどの古着もあるようです。

庭志から庭師へ

数点紹介しましたが、これだけでも見てて楽しいですよね。

Keythのオーナーである『たっちゃん』は言います。

「結局、一人のお客さんに売ることしかでけへんねん」と。

どういうことか。

「つまりやね。『あー、コレ○○さんが好きそうやな』ぁとか、『○○さんが興味ありそやなぁ』とか。買い付けや入荷の時によく思うんですわ。勝手に(笑)。
でも、こっちがお客さんを選ぶわけにはいきまへんよって、店頭に並べますわな。
で、万が一売れた場合、もうそれとおんなじ商品はないんですわ。
扱ってるモンが『古いモン』だけに、2つとない商品が圧倒的に多いんですわ。
やっぱり、一期一会的な部分がありますねん」

KeythのHP(オンラインショップ)はコチラ→Keyth wonderful antiques

Keythのブログはコチラ→Keythのブログ

だからこそ、もっともっと『いいモノ』をぎょうさん見つけて来なアカンし、そこが面白いねんと『たっちゃん』は言います。

私自身はしがない京都の造園屋ですから、アメリカンアンティークの世界は判りません。

しかし、『本物の良さ』を追及しようとする『Keyth』のその姿勢が大好きです。

コンビニやホームセンター、ドラッグストア、大手リカーショップが、まるでキノコのようにボコボコと建つ時代。

個人店が同じ商品を売って、太刀打ちできるわけがないんですから。

儲かる儲からないは別として、個人店の社会的価値っていうのはそこにあるんじゃないかなと思います。

そして、商品が売れて一番寂しいのは『たっちゃん』なんでしょう