実は、右肩の古傷を痛めてしまい
ちょっとした手術を受けていました。

一週間ほどの入院でしたので、
ほとんどの人に話していませんでした。

おかげさまで、まだ腕は吊った状態ではありますが、
今はもう無事退院しています。

 お医者さんの話では、これからリハビリを続けまして
現場復帰は秋頃だとか。

・・・なかなか気の長い話です。
 しかし、ここは短気は損気!!

真面目にリハビリを通い~の、
無理しないように養生し~ので
何とか早めに完治できるようにすることが
最善の策だと自分に言い聞かし、
暫くは事務仕事なんかで
貢献することに努めたいと思っております。

そんなこんなで、入院している最中に
致知出版社さんからこんなお届け物がありました。

 
小さな人生論 ポケット名言集

『小さな人生論』って本は以前、
このブログでも紹介させていただきました。

致知の編集長である藤尾秀昭氏の
珠玉の言葉を集めた『小さな人生論』はシリーズ化され、
現在5冊目が刊行され、累計30万部を突破したとか。

その『小さな人生論』のさらに「これこそは!!」という名言だけを集めて
まとめた本がこの『小さな人生論 ポケット名言集』です。

四の五の講釈を垂れずに、どんな内容なのか少し抜粋します。

例えば20ページの、『心耳を澄ます』


日々の営みに追われ
忙殺されているとき
人は大事なものを
見過ごしてしまうものらしい。


多忙な日々が
日常がつくりだす騒々しい心、
浮ついた心、がさついた心。

心がそういう状態にあるとき
どんな出会いも命をはらむことなく
素通りしてしまう。

心耳を澄まさなければ
聞こえてこない世界がある。
見えてこない世界がある。

自分の不注意で古傷を痛めた。
草木も動き始め、ようやく仕事の依頼が殺到し始めるこの時期に
手術のため、戦線から離脱せざるをえなくなった。

予想外の入院。

しかし、ここでただ起き上がるだけでは、つまらん男である。
やはり男たるもの、「全くアイツは転んでもタダで起きない男よ」
なんて周りから密やかに囁かれるような人物を目指したい。

これから自分はなにをやるべきか。
自分にもとめられているのは何か。
今まで培った技術を活かして、どうしたら人々に幸せを与えることが出来るのか。


こんな漠然とした疑問も。
なんもかんもとりあえず忘れて、病院の白い天井を何時間も見続けていると、
ストーンと頭のなかに答えが落ちてくるときがあるんですね。

上手く説明できないんですが、テーマというか、考え方というか。
これからの庭づくりの指針みたいなもんかな。
いや、庭だけじゃなく、生き方においての考え方みたいなもんが
少し垣間見えたような。

まぁそれは言葉で言っても仕方がない。
仕事で表現していくしかないでしょう。
あぁ。体を動かしたくてムズムズしてきた。

いやいや。ナニ言ってんの。
今自分で短気は損気と言いきかしたばっかりですやんか。


さいごにもうひとつ紹介しますね。
167ページの『1回しかない命』

過去にも未来にも
自分と同じ人間は生まれていないし
これからも生まれて来ない。

自分は広大無辺の時空の中で
たった1つの、たった1回しかない
命を生きている存在なのである。

あかん。エエ言葉や。
なんかスイッチ入ってしまったぞ。

もういっちょ。
131ページの『ベートーヴェン』

耳が聞こえなくなっていく圧倒的な現実を前に
25歳のベートーヴェンは自らを鼓舞すべく
手帳にこんな言葉を記している。

「勇気を出せ。たとえ肉体に、いかなる欠点があろうとも
わが魂は、これに打ち勝たなければならない。
25歳。そうだ、もう25歳になったのだ。
今年こそ、男一匹、ほんものになる覚悟をせねばならない」

聾疾(ろうしつ)という節にひるむことなく
全情熱、全生命を音楽に捧げ尽くしたところに
ベートーヴェンという人の偉大さがある。

ベートーヴェンと比べたら、私なんて鼻くそ以下か。
と、少しヘコんだところで。

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