半年ほど前に知って、定期購読を契約し、毎月送られてくる月刊誌、

「人間学を学ぶ月刊誌 致知(ちち)」

今、私の手元には5月号から11月号までの7冊が並べられています。

致知は本当に素晴らしい冊子で、今や私のバイブルとなっており、心を磨く教材にしています。

ちなみに、11月号の特集は「智謀、湧くが如し」

庭志から庭師へ

日露戦争において日本海海戦の指揮を執った海軍大将 東郷平八郎の言葉です。

私は司馬遼太郎が大好きで、「翔ぶが如く」や「阪の上の雲」も、もちろん読んでおり、明治維新から日露戦争までの人物や歴史の流れは、少し知識としてあったので、すごく興味深く読ませていただきました。

どんな局面に立たされようとも、どんな困難を迎えようとも、自分を信じて、決してあきらめない、何か策はあるはずだ。

智謀、湧くが如し。

当時屈指の戦力を誇ったバルチック艦隊との海戦で、世界海戦史上、空前絶後の大勝利をもたらした、いかにも東郷平八郎らしい言葉だと思います。

そんな致知に掲載された数々の素晴らしい言葉を文庫化した「小さな人生論」。

その中のひとつ、「プロの条件」を紹介したいと思います。

 職業のジャンルは問わない。
仕事をすることによって、すでにプロである。また、プロでなければならないはずである。しかし、現実にはプロとしての仕事の仕方をしていない人が相当数いることも事実である。


 プロとアマとの違いは何だろうか。それは、次の4つに集約されるのではないか。


 第一はプロは「自分で高い目標を立てられる人」だということである。
自分なりにほどほどにやればいい、この程度でいいだろうと、目標をできるだけ低く設定しようとするのがアマである。
プロは違う。プロは自分で高い目標を立て、その目標に責任を持って挑戦していこうとする意欲を持っている。


 第二は「約束を守る」ということだ。
約束を守るというのは、成果を出すということである。自分に与えられた報酬にふさわしい成果をきっちり出せる人、それがプロである。
成果を出せなくても何の痛痒も感じず、やれなかった弁解を繰り返してやり過ごそうとする者がいる。アマの典型である。


 第三は、「準備をする」。
プロは「絶対に成功する」という責任を自分に課している。絶対に成功するためには徹底して準備をする。準備に準備を重ねる。自分を鍛えに鍛える。そうして勝負の場に挑むから、プロは成功するのである。
アマは準備らしい準備をほとんどせず、まあ、うまくいけば勝てるだろうと、安易な気持ちで勝負に挑む。この差が勝敗の差となって表れてくるのである。
 表現を変えれば、プロは寝ても覚めても考えている人である。起きている時間だけではない、寝ても夢の中にまで出てくる。それがプロである。
少しは考えるが、すぐに他のことに気を取られて忘れてしまうのが、アマの通弊である。


 第四は、これこそプロとアマを分ける決定要因である。プロになるためには欠かせない絶対必要条件だと言える。
それは、プロは「進んで代償を支払おうとする気持ちを持っている」ということだ。
 プロであるためには、高い能力が不可欠である。その高い能力を獲得するためには、時間とお金と努力を惜しまない。犠牲をいとわない。代償を悔いない。それがプロである。
犠牲をけちり、代償を渋り、自己投資を怠る人は絶対にプロになれないことは自明の理であろう。


 最後に、一流といわれるプロに共通した条件をあげる。


 それは「神は努力したものに必ず報いる、と心から信じている」ということである。
不平や不満はそれにふさわしい現実しか呼び寄せないこと
を知り、感謝と報恩の心で生きようとする、それが「一流プロ」に共通した条件であることを付言しておきたい。


 さて、あなたはこれらの条件を満たしているだろうか、満たすべく努力しているだろうか。



朝礼で、社員全員に読んで聞かせました。

松原造園は、私も含めて、一流の職人集団にならねばならない。

社員全員が同じ方向を向けば、他では真似できないすごい力を発揮できると思うんですよね。

そういう会社にする自信が、あります。