本日は三玲三昧。

前回までの記事はコチラから↓↓

TOKUSA会 京都・高野山を巡る(前夜祭)

TOKUSA会 京都東福寺 八相庭編①

TOKUSA会 京都東福寺 八相庭編②

TOKUSA会 京都 西芳寺(苔寺)編

TOKUSA会 高野山(奥の院)編①


弘法大師が入定されている奥の院を後にした我々4人の次の目的は。
庭志から庭師へ
奥の院より

重森三玲氏の庭園巡りin高野山。
名付けて、「三玲三昧」。

実はここ高野山で三玲が手掛けた庭園の数は、寺院の数で言うと、なんと9カ所にもおよびます。
列記しますと、
西禅院
西南院(現在、庭園は消失)
桜地院
正智院
本覚院
竜泉院
不動院
光台院
福智院
の9寺院となります。
今回はその内の着色表記した3寺院を訪問して来ましたので、紹介したいと思います。

まずは西禅院から。
西禅院の茶庭。茶室からの眺めです。

庭志から庭師へ 

寺院の方の説明では、鯉が群れ泳ぎ、滝を登ってい行く様を表現しているのだとか。
2階から眺め。
庭志から庭師へ
庭園の全貌です。

続いて同じく西禅院の池泉庭園です。
庭志から庭師へ
先ほどの庭の続きとして構成されているようです。

どんどん行きましょう。

次に訪れたのは正智院。
庭志から庭師へ
この庭は明神岩と呼ばれる岩山を背景とした枯山水です。

庭志から庭師へ
岩山をキャンバスに、重森三玲氏がいっきに描き上げた石組。
行き届いた管理に、住職のこの庭に対する思いが伝わってきました。
西禅院、正智院、共に昭和26年~28年ごろの作品です。

最後は福智院です。

ここは残念ながら入らせていただくことは出来ませんでした。
入口から覗き見た庭園の写真です。
庭志から庭師へ
愛染庭と銘があります。

庭志から庭師へ
これは昭和49年から50年にかけてつくられた、三玲氏晩年の作品です。

長々と連載した形になってしまいましたが、以上が第1回TOKUSA会研修旅行の軌跡です。
『第1回』としたのは、次回もやりたいという希望から付けさせていただきました。

ブログをきっかけとして出会った方たちとの3日間。
最後はこの言葉で〆たいと思います。

   君と一夕話(いっせきわ)、読むに勝る十年の書

一夕話とは、
ある晩、語られた話のこと。
『十年かけて勉強したり、読んだ書より、
君と一晩語りつくしたほうがずっといい』

この人とまた逢いたい、
そして一晩語りつくしたい、
そう思わせる友や先輩、師が
近くにいる人は幸せだ。

その一夕が、珠玉の時間となる。

一晩を語り合いたい、ゆかしい人は…
汲めども尽きぬ話題をもっている。
逢うたびに、新鮮であり、驚きがある。
えもいわれぬ、あたたかな情がある。
にこやかな笑みと明るい華がある。

君と一夕話…
そんな人に出会えたら幸せだ。

安岡正篤師がすすめる、明末の幻の名著「酔古堂剣掃(すいこどうけんすい)」を私に教えてくれた「人の心に灯をともす」hiro-sanブログから。