以前、ホームセンターでハエトリソウを見掛けた。
ハエトリソウとは、ちょうどトラバサミの様な形をした植物で、その中に虫が入ると挟みこみ、その虫から養分を吸い取って成長するという食虫植物の一種です。
最近はあちこちで売っているのを見掛けますので、珍しいというほどでもないのですが、子どもたちに見せてやろうと398円で購入。
どうだ、すごいだろうと、ひとしきり子どもたちに披露した後、私の悪い癖でそのまま庭先に放置。
あろうことか長男に『水遣り係』を任命した後は、その存在すらも忘れていました。
そのハエトリソウがなんと。
なんと昨日、花を咲かせたというから驚きです。
長男の愛情をうけて、めいっぱい茎を伸ばしたその先には小さな一重の白い花。
$庭志から庭師へ
むむう。。。
愛情を注いでいない私には、言う資格がないかも判りませんが。
言わせてもらえば、その花はあまりにも面白味がなさ過ぎじゃないのかハエトリソウさんよ。
ビックリはしたけど、ガッカリですよ。
植物界でも異色中の異色のはずのあなたが、そんな何の変哲もない花を咲かすなんて。
悪いけど、こんな花じゃ虫も寄って来ませんよ。
虫が寄る寄らないは別にしても、私的にはなんかこう、花びらとは言えないようなグロテスクな形とか。
花の色も、赤と黄の水玉模様とか、紫と緑の縞々とか。
たとえばそんな花をつけてほしかったですよ。やっぱ。
ハエを取るための進化の方に全身全霊を捧げてて、花の方はおろそかになってしまいましたってことでしょうか。
だけどまあ。
その期待に応えない晴れ姿も、変人っぽくて気に入ったぞ。ハエトリソウくん。
ガッカリのあとはニッコリで。
水遣り係の頭を撫でると、引き続き任務に励むよう命じたのだった。