昨年末に、〝ホテルくに荘〟の玄関内に日本庭園風のオブジェをつくらせていただいた件。

 

当時のブログにも書かせてもらったのですが、大変嬉しいことに好評を戴きまして、反対面も作庭することになりました。

 

前回、竹林のイメージで竹のオブジェを使用しましたので、もちろん反対側も竹のオブジェを使います。
竹林の合間を抜けて、ホテルに訪って、もしくは帰って来ていただくイメージ。

それこそ、前回つくらせていただいた実績がありますので、概ね松原造園に任せておいたら大丈夫やろ。と思って貰えてはいるのですが、念の為イメージパースを描いてイメージの共有を図ります。

 

事前にイメージを掴んでもらえますと、お施主様に安心して仕事を任せて貰う事が出来ますし、私も安心して作庭に集中することが出来ます。

 
  

と言いましても、仕切りの延石を据えて、オブジェを固定し、砂利を敷いたら完成。

1日もあれば終えられる規模ですが。

中央部分は、空間に閉塞感が生まれることのないよう、出来るだけ高さを抑え、シンプルかつ必要最小限の意匠にするよう心掛けました。

 

ここホテルくに荘は、より良いホテルになるために、玄関をはじめ、今後も着々と改修を行いつつあります。
今春、新たに露天風呂をオープンされるということで、私ども松原造園もそれに向けて準備を進めております。

露天風呂はまだ少し先の話ですが、京都らしい、素晴らしい露天風呂にしたいと思っております。

さて。近況報告です。

現在、城陽市で個人邸の庭を作庭中です。
石を搬入しまして、さぁこれから石組だというときに、あいにくの雪の影響で、昨日と今日と工事が中断しております。

 
  

今回、私が選抜した石の面子。

今回作庭する敷地は、家の裏庭になりますので機械は使えません。
なので、石の搬入自体もずいぶん苦労しました。

石組も全て、三又で組んでいくことになります。
機械を使うという楽が出来ない分、逆に〝ここが腕の見せ所や〟と気合が入ります。

とはいえ、庭は一人でつくれるもんじゃないですので。
職人全員で志気を高めて、月曜日はこいつらと格闘しまくりまっせ。