11月3日、文化の日は、わが松原造園のホームタウンである京都府城陽市の一大イベント〝JOYO産業まつり〟の開催される日です。

去年34回目の開催でしたので、今年は35回目のはずです。

地域を盛り上げるための楽しいお祭り。

企業の利益も大事ですけれども、まずは来てくれるお客さんたちに楽しんでもらわねばなりません。

まずは楽しんでってもらう。

ほんでからちょっとだけ利益が出たなら言うことなし。

たとえ利益が出ずとも、寒い懐はひた隠し、「来場された方々の〝笑顔の報酬〟でぼろ儲けですわ」と引きつるほっぺたを懸命に堪えながら、笑顔で捨て台詞を吐くのが男の美学であると。

我々はそう考えています。

松原造園も地域活性のために、毎年何らかの形でこの産業まつりに参加してきました。

昔は庭木を売ったりしてました。

安く売るのはいいんですが、重くて持って帰るのに大変なんですね。

持ちにくいし。

なので売れない。

庭木が売れへんのやったらつうことで、数年前から展示庭園をすることにしています。

ちょっとした庭をつくって、展示するだけですから、まったく利益なんて出るもんじゃありません。

完全ボランティアですが、なんのなんの。

〝笑顔の報酬〟でぼろ儲けですがな。

今年は流木を飾らせていただきました。

 

流木。六方石。丸い窓の袖壁。障子。木のタイル。

 

勾玉型の赤い台座に下草。錆色の栗石を敷きつめて。

 

若干、歴代の作品の使いまわしのアイテムが見受けられるのはご愛嬌ということで。

植木屋にとって、秋から年末にかけては一番忙しい超多忙シーズン。

過密に詰め込んだ仕事を終えてから、毎晩みんなで夜なべしてコツコツつくってるもんですから、どうしても〝まかないごはん〟感は否めませんが、そこもまたご愛嬌ということで。

祭りを終えたあとは、このまま城陽市商工会議所の玄関前に、1年間展示させていただきます。

仕事を終えてから解体してトラックに積み込んで、会館の3Fまでエレベーターで運び~の、もっかい組み直し~の。

組み終えた頃には、もうすっかり夜でした。

 

さぁ、今から置き場に帰って道具片づけて、鋏の手入れして、明日の段取りして。
おっと。今日の現場の報告書もちゃんと書かんとね。

明日も6時半から仕事やし。
早よ飯食って風呂入って寝やんと!

みたいな感じで、この時期は過ごしています。